Technical

高気密・高断熱住宅で叶える、
快適・心地よい・健康な家

「高気密・高断熱住宅」とは、気密性と断熱性に加え換気効率を考えた、3拍子揃った住宅のことをいいます。
この「断熱」「気密」「換気」のバランスを適切にとることで、快適・心地よい・健康な家が実現します。

高気密・高断熱住宅にするメリット

  • 冷暖房にかかるエネルギーを削減できる
  • 体感温度が高くなり、冬でも温かく暮らせる
  • 室内の上下温度差・部屋間の温度差が小さくなり、ヒートショックを抑制する
  • 結露の発生を防ぐ
  • 計画換気により、新鮮な空気と入れ替える
高気密・高断熱住宅にするメリット

01.断熱性能

サッシ「樹脂窓」

窓は一年を通して住まいの中で熱の出入りが最も多い場所のため、窓の断熱性能はとても重要です。
樹脂+Low-E複層ガラスにアルゴンガス封入の高性能樹脂窓を採用。
樹脂窓は断熱性能と耐候性が高く、極寒のロシアから、年間を通して温度が高く
雨も多い亜熱帯地域のアジアの国々まで、あらゆる気候の地域で使用されています。

樹脂窓は従来のアルミ窓の5倍以上の高い断熱性能を実現。
樹脂窓にすることで、熱の出入りを抑え、夏は涼しく、冬は暖かく、結露を予防できます。
冷暖房費のランニングコストも大幅に削減できます。

※アルゴンガスは空気よりも重く熱を伝えにくい性質があります。
 
そのためアルゴンガスを注入された窓は、断熱性能が上がります。

樹脂窓

断熱材「セルローズファイバー」

断熱性難燃性吸音性吸放湿性安全性

暮らす人と地球にやさしい断熱材のセルローズファイバーを採用。
セルローズファイバーは天然の木質繊維系断熱材です。
木質繊維の絡み合いが空気の層をつくり、熱や音を伝えにくくします。
隙間が出来ない吹込み工法のため、断熱だけでなく防音効果にもすぐれており、素材そのものに湿気を吸放湿する機能があり、結露防止の効果もあります。
セルローズファイバーは、メーカー登録施工店の専門スタッフが施工。
断熱のプロフェッショナルの手によるしっかりとした施工で、家の快適な断熱性能を保証します。

断熱の必要性
断熱の必要性

きちんと断熱している家としていない家では、住み心地も省エネも大違い。
快適さは体感温度で決まるので、断熱は大切です。

吸音効果
吸音効果

すき間がないと、音もシャットダウン。セルローズファイバーで作った実験箱の中に100dbの防犯ブザーを入れてフタをすると、54dbまで吸音されました。54dbは日常会話程度の音の大きさです。

基礎

べた基礎とは基礎の立ち上がり部分と建物下の地盤全面が、鉄筋を入れたコンクリートで一体化されている基礎です。
家の荷重を地盤に接する底版全面で支えることにより、荷重が分散されやすくなります。
また地面をコンクリートで覆うため、シロアリの侵入もしにくく、さらにコンクリート下に防湿シートを敷き込むため防湿効果を高めています。

基礎
基礎
基礎配筋
基礎背筋
■さや管

基礎コンクリートに配管を貫通するために、あらかじめ埋め込む配管(さや管)を用いています。
「さや管」により給排水管を取り替える場合、基礎を傷つけることなく交換可能です。


さや管

基礎断熱

基礎の立ち上がり内側に断熱材を貼り付け、気密性を確保することで、暖かい家となります。
基礎の外周部以外は通気パッキンを使用し、床下の空気循環をスムーズに促します。
基礎の天端と土台の取り合い部には、結露防止のため断熱補強し、気密テープにより気密性を高めます。

基礎断熱
基礎断熱
気密テープ
気密テープ

02.気密性能

C値=相当隙間面積(㎠/㎡)

C値とは、住宅の気密性能を表す数値です。
建物全体にある隙間面積(㎠)を延床面積(㎡)で割った数値で、
数値が小さいほど気密性が高いと言えます。

高気密化にすることにより、生ずる効果
  • 隙間風を防止し、計画換気により新鮮でキレイな空気を室内に確保。
    空気の質を高め、部屋間の温度差が小さくなるため、ヒートショックも抑制します。
  • 気密性能が高くなることにより、建物本体の断熱性能も発揮できるようになります。
    それにより冷暖房の効率が上がり省エネルギーで過ごせるため、光熱費の節約につながります。
外周の構造用面材の継ぎ目と気密

外周の構造用面材の継ぎ目には気密テープを貼り、気密性を上げています。

当社では全棟高気密仕様が標準
(八幡の標準C値:0.5㎠/㎡以下)
C値

C値0.5は、延床面積100㎡あたりハガキ約0.34枚程度の隙間しかないことを意味します。

気密測定
気密測定

希望により気密測定を行っています。

気密性能試験結果
気密性能試験結果

気密測定を行った方には、気密性能試験結果を発行します。

03.換気性能

室内空気をきれいに保つ
「第一種全熱交換型換気システム」

■空気の流れイメージ図
第一種全熱交換型換気システム

第一種全熱交換型換気システムを採用するメリット

1.新鮮できれいな空気を室内に

人が一日に最も多く摂取するのは空気です(空気83%、食物7%、飲料8%)。
室内の空気の質を向上させることは、身体の健康を維持する上でとても大切です。

室内の空気がきれいになる理由
  • 給気口に設置された高性能フィルターが、外気に含まれる「花粉」や「PM2.5の汚染粒子」を室内に取り込む時に除去します。(花粉除去率:99.8%、2.5μm除去率:98%)
  • 高性能フィルターを通過した新鮮でキレイな空気は床下空間へ直接給気し、キレイな空気はキレイなまま私たちに届きます。
2.床をハイハイする赤ちゃんにも、きれいな空気を

アレルギー症状を増やす家の中のカビ・ダニなどの死骸・フンやホコリ、
臭い成分は一般的に重いため、床面30㎝以下に漂っています。
その漂う微粒子を床面で素早く排気することで、ハイハイする赤ちゃんや
就寝時の健康リスクも軽減されます。

ハイハイする赤ちゃん

<室内高さと花粉アレルゲン物質分布の関係(一般家庭)>

室内高さと花粉アレルゲン物質分布の関係(一般家庭)
床面排気をおすすめする理由

換気システムの多くは排気口が壁や天井に設置されていますが、
当社は床面排気を標準としています。
床面排気は排気口を床面に設置しているため、ハウスダストや臭気を巻き上げずに排気できます。

<排気時の微粒子の動き方>

床面排気と壁面排気の比較
3.冷暖房時の省エネ性がUP

せっかく冷やした夏の冷気や、冬の暖め加湿した暖気をそのまま捨てるのはもったいない。
排出する空気を再利用して「省エネ効果」につなげます。

熱交換で省エネ性がUPする理由

冷暖房で快適に保たれた室温を再利用(熱交換)しながら、空気を入れ替えます。
冬は室内の暖め加湿した暖気を排気する際に、熱と湿度を回収して再利用し、
夏は室内の冷やした冷気を排気する際に、冷気を取り戻し、湿度を軽減して給気することで、
換気による温度や湿度のロスを抑え、冷暖房の効果が高まります。
なお、排気口にはアレルゲンを99.9%分解するフィルターが設置されているため、
回収した空気も安全です。

<熱交換で快適温度>

床面排気と壁面排気の比較
4.かんたんお手入れ

排気口が天井設置タイプの場合、脚立などの足場が必要です。
作業中に転倒の危険性や、フィルターに大量の虫やほこりが
溜まっていた場合は、汚れが上から降ってくることも考えられます。
床面に排気口がある場合、すぐに手が届き、お手入れも頻繁に行えます。
いつもきれいな空気を取り込めます。

<フィルターのお手入れ>

かんたんお手入れ